テレビに映る

コロンビアサッカーの最終戦であり、優勝決定戦がカリで行われた。優勝の様子を一目見ようと、宿の日本人とダフ屋でチケットを買いスタジアムまで足を運んだ。応援するチームはカリのチーム「デポルティーボ・カリ」で、チームカラーは緑。


スタジアムに入るにはボディチェックを3度も受ける。そのためスタジアム入りが日本のようにスムーズにはいかず、周りには恐ろしい数の緑の行列ができていた。


行列に並んでいると、一台のテレビカメラが近づいてきた。私たちは拳を振り上げたり親指を突き出す「グッド」のジェスチャーをしながら「カ〜リ!カ〜リ!カ〜リ!」と叫んだ。


すると「外国人まで応援に来ているぞ。これは報道の恰好のネタになる」ということで、すかさずインタビュアがきてインタビューを受けることになった。


「カリは勝てますか?」

(拳を上下させながら)「当然だろ!」

「どういうスコアで勝てると思いますか?」

(手で5を突きだしながら)「5ー0だ!」


私たちは勢いよく答えた。


日本でもこの手のインタビューはよくあることだ。「は〜し〜んタイガ〜ス」とかなんとか言って、変な外国人が騒いでいるのをよくテレビで見かける。きっと私たちもそんな感じで報道されるのだろうと思っていた。


数時間後のニュースで、私たちのインタビューはコロンビア全土に放送されたという。内容はまあ予想通り、日本のそれと同じだったという。


しかし「中国人」と紹介されたそうな。。。国籍を聞かれなかったから仕方ない。



試合のほうはPK戦までもつれた挙げ句負けてしまい、対戦相手が優勝した。観客のノリは「いかにも南米」という過激で熱いノリであった。